タニタの体組成計を補正する


タニタの体組成計は誤差が非常に多いと述べた。90%はデタラメであるといっても過言ではない。特にICWはかなり低く出る。その結果ECW/TBWは48~50%などと生理学的にあり得ない数値が出る。ということは体脂肪量も多めにでる。体脂肪率も当然高くなる。そのため、当院ではALB(アルブミン)、MCV(赤血球容積)で補正し比較的妥当な体組成値に書き換えて患者に結果票を手渡している。

体成分というのはICW+ECW+タンパク質+ミネラル+体脂肪量=体重になる。タニタの体組成計ではICWが低く出るので体脂肪量が多めに算出される。そこで下記の式を、経験的に編み出した。

  真のECW値=体組成計によるECW値×検査によるALB値/4.7

推定されるICW=真のECW値×1.61×検査によるMCV/90

  計算上のTBW(体内総水分量)=体組成計によるECW値+推定されるICW値

  すなわち、ほぼ真のECW/TBWは=真のECW値/計算上のTBW

2017年7月4日の私のタニタの測定値と同時刻に行った血液検査で補正を試みてみる。まずタニタのデータではECW15.1kg、ICW21.85kg、体脂肪量17.7kg、ECW/TBWは40.8%であった。採血ではアルブミン4.4g/dl、MCV99であった

  真のECW=15.1×4.4/4.7=14.14kg

  推定されるICW=14,14×1.61×99/90=25.04

  計算上のTBW=15.1+25.04=40.13

  ECW/TBW=15.1/40.13=37.6%  となる。

この時のタニタでの骨量は2.75kg、タンパク質は13.70kgで計16.45kgであったので私の体脂肪量は71.15-40.13-16.45=14.57kgと計算される。タニタではICWが3.19kg少なく、体脂肪量は3.13kg多く測定された。タニタのデータより補正式で得られたデータの方が生理学的ECW:ICWが38:62に近いと思われる。

アルブミン値はECWにおける循環血漿の希釈・濃縮を表すし、MCVはICWの量、つまりICWの大きさを表していると考えれば理解は可能であろう。私の場合、ECWも多いが、それよりICWが多い。タニタでの体水分率は52.0%だが、計算上の体水分率は56.4%である。私の場合、アルコール多飲によるECW過剰ならびICW過剰の状態である。

ところで、この検査は平成29年7月4日午前10時44分の空腹時に行ったが、私は同日の午前7時にスピルノラクトン25mgを服用しておりECWはやや少なく出ている可能性がある。もしタニタの体組成計を使用している方がいれば、上記補正式(ALB・MCV法)で補正した方が、より信ぴょう性の高い結果が得られる。お試しあれ。

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