肥満遺伝子と痩せ遺伝子

肥満遺伝子とは医学的にいうとエネルギー倹約遺伝子である。例えば家系に肥満者が多い場合、肥満遺伝子が関与している場合が少なくない。これは何億年もの間、飢餓状態で生き抜いてきた人類の一部が獲得した優性な遺伝子なのだが、飽食の現代社会では容易に肥満に転ずるという困った遺伝子であると理解されている。この遺伝子は主に褐色脂肪細胞の受容体に何らかの障害をもたらすような遺伝子の変化である。

 

また同時に痩せ遺伝子も存在する。いくら食べても全然太らない人をみれば明らかである。なぜ太らないのか考察すると彼らは汗を良くかく。摂食とほぼ同時に大量の発汗がみられる。動物は大方、恒温動物であり体温は基本的に一定である1食3,000㎉を摂取しても体温が40℃で上昇することはない。これはエネルギー摂取を発汗という形で放熱しているからだ。

 

私見だが、ある友人はエアコンの効いた部屋でざるそばを食べていたが、みるみる汗をかいていた。もちろん他の人たちは涼しげな様子でざるそばを頂いたのだが、彼は見事に汗をかいてテーブルの置いてあるティシュを何枚か使用して汗をふいた。また、ある友人はラーメン屋でラーメンを食べる前にティシュボックスを必ず探すのだ。

 

食事による必要以上の発汗とは太らない人にとって体臭などの点で最大の問題であり、痩せ遺伝子を見出す最大のポイントになると考える。もちろん過度の緊張から交感神経が刺激された結果、ノルアドレナリンが分泌され褐色脂肪細胞が活発になり発汗につながる場合もあるだろうが、痩せ遺伝子を有する人たち脂肪蓄積に傾く前の摂食中に発汗という形でエネルギーを処理しているのである。

 

これは褐色脂肪細胞の受容体に異常があるというより単に褐色脂肪細胞の数が多いだけと考える。もしくは褐色脂肪細胞のカテコラミン受容体の数が多いのではないかとも考えられる。ライオンは常に獲物を捕り、糖新生を行い、エネルギー活動を行っている。体脂肪蓄積は体重増加により狩猟に不利に働く可能性がある。つまりエネルギーを蓄積する遺伝子と、いつも身軽に動ける痩せ遺伝子が人類にも存在するのではないかと考える。

 

 

追記

痩せ遺伝子を有する人たちは結構まわりに存在する。これらの人たちは基本的に痩せていることが多いが、カロリーオーバーでは多少太ることもあるようだ。ただ痩せ遺伝子に甲状腺機能亢進症を併発していると、ほとんど常に痩せた状態に至る印象を受ける。さらに吸収不良症候群を合併している場合には1日10,000㎉摂っても太ることはないと感ずる。

 

 

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