lowT3症候群とは

甲状腺ホルモンは脳から分泌される甲状腺刺激ホルモンが甲状腺を刺激しT4さらにT4からT3に変換され代謝を調整する。T4よりT3の方の活性が高く、代謝の点ではT3が極めて重要になる。しかしながら飢餓状態が長く続く場合や拒食症の場合T3が減少する。これはT4正常だがT3に変換されずホルモン活性のないリバースT3に多く変換するためT3が減少するのである。

 

飢餓状態にしても拒食症にしてもエネルギー活動を抑制し、低体温に変え体脂肪減少を最小限に抑えて生命を保つという生体防御反応なのである。この時、糖質を与えれば徐々にエネルギー活動は回復し、生肉を与えればタンパク質と脂質から糖新生を生じエネルギー活動は同様に回復する。

 

例えば、甲状腺機能低下症の患者では低体温の症状や手足の冷感・寒がりなどの症状があるとされるが実際、体温は33℃を下回ることはない。なぜなら人間は恒温動物であり雪山で遭難した場合を除けば35℃以上を維持している。腋下での検温は心臓など内臓の運動により体温を維持しているので絶対的低体温にはならない。

 

ただ生命維持に無関係な四肢の皮膚温の体温が減少する。つまり手足が冷たくなると考えると合理的であろう。手足は筋肉運動を行えば温度が高くなるのだが手先、足先は冷たいままなのだ。おそらくコタツに足をつっこんでも、手袋をはめても手先、足先は冷たいままなのである。したがって甲状腺機能低下症の患者を25℃以上の無風の室内に椅子に座らせて30分放置した場合でもサーモグラフィーで映し出せば手足は青い画像になると推測する。

 

減量耐性が完成した慢性ダイエットファンのかたも相対的甲状腺機能低下症に陥っているのでlowT3症候群や絶対的甲状腺機能低下症でなくとも、同じ条件下でサーモグラフィーを撮影すれば手足は低体温をしめす青い画像が得られると考える。ちなみに、ここでいう相対的甲状腺機能低下症とは抗甲状腺抗体陰性でFT3、FT4正常だがTSHが正常高値を示す状態である。すなわち慢性減量による低代謝を表しているホルモン状態を意味する。

 

 

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