チョコレートダイエットとスポーツドリンク症候群

スポーツドリンク症候群というのがある。乳幼児に対して水代わりにポカリスエットなどのブドウ糖の含まれる飲料水を常飲させると食事を摂らなくなり、食事のプレートをフォークかき混ぜて遊ぶようになる。これが長期に渡ると低成長に至る栄養障害をきたす症候のことである。これは私が勝手に名づけたものだが慢性の血糖高値が続くため空腹感を感じることが出来ず、栄養不足から低成長になると説明できる。また長時間、口腔内にブドウ糖が残留するため虫歯が多いのも特徴である。

 

ところでチョコレートダイエットなるものが一時流行した。食事の20~30分前にチョコレートをひとかけら食べると食事量すなわち摂食量が少なくなるという方法である。原理としては食事の時間に血糖値が上昇しているため満腹感を覚え、その結果少ない食事量で済むという理論である。つまり胃の中に食べ物がいっぱいに詰まっていないので真の満腹ではないが血糖値上昇による満腹感が得られるという話である。

 

ランチタイムにチョコレートダイエットが可能か検討したが、実際には難しい。理由はラーメンにしろ、定食にしろ、定量で出てくるので残せず結局全て食べてしまう。30分前のチョコレート分のカロリーと合わせると余計に太ってしまう。出された食事を残すという行為は相当ハードルが高いのが現実だ。家庭であれば「病気では?」と疑われたり、下手に残してかみさんから叱られるかもしれない。最悪の場合、もしかしたら浮気疑惑まで浮上する可能性もある(そんなことないのになぁ…)。

 

ところで何故チョコレートなのか。ガムやせんべいでも良いはずだ。血糖値を上げるためならオロナミンCでも良い。含まれる炭酸ガスは胃を拡張させ、より満腹感を得やすくなる可能性だってある。

 

それはコンビニのレジに置いてあるアレだ。1個10円とか20円のチロルチョコ。確かに箱入りのものは値段もはるし、ついつい全部食べてしまいダイエットに不向きというより肥満の元だ。チョコレートダイエットを考えた人は食事に行く前、もしくは隠れオヤツに買っておいたチロルチョコを食べながら減量に成功したのではないだろうか。

 

小さな子供や乳幼児なら食事前の高血糖で摂食不良を生じるかもしれないが、大人はまず無理だ。残すのがもったいないし、少ないものを注文するのも癪だ。何より一度、その定食なりを見てしまったら全て食べてしまう。食品にかかわらず目から入った視覚的情報によって残すことが出来ない。まさに脳の発達した大人であれば味覚や嗅覚だけでなく視覚も料理や菓子、果物に支配されているのだ。